Note No.6

小説置場

「 螺旋の果てで君を待つ」

at home

心底呆れた顔をしたささめは、重苦しい息を吐いてからつぶやいた。「トリ、あんたほんとに頭悪いのね」と。言われた張本人――カトリは、やけに真面目な顔をして答えを返す。「うん。俺、ほんとに頭悪いんだよね」「開き直るんじゃないわよ」 持っていた鉛筆の…

Lecture1

「天秤を思い浮かべていただければよろしいのです」 丸い眼鏡をかけた講師は、そう言うと講義室を見渡した。今までずっとモニターしか見つめていなかったのに、いきなりそんなことをするものだから、ばっちり目が合ってしまった。ぼんやりとしていたことがバ…

「 螺旋の果てで君を待つ」

あらすじ 時空間の移動が可能になった近未来。時空管制局は「何事も起こらない」よう、時の流れを監視している。管制局からの任務で、20世紀末の日本へ送られたのは3人編成のチームだった。担当年代の風俗に詳しく、生活になじめるよう取り計らうコーディネ…