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Note No.6

小説置場

「凛乎葬送」

「凛乎葬送」

あらすじ

村里外れた場所に、その人はたった一人で住んでいる。白張を身にまとい、ただ独り時を過ごし、死者を送ることを生業としている。死穢を引き受け、常に死と向き合う役目を負う彼は、誰より強く他者と触れ合うことを望みながら、その役目ゆえ誰より他人を拒絶する。淡々とした静けさをまとった日常の中で、ゆるやかに起きる事どもと彼の人となりや、父親の死をめぐる謎がゆっくりと開いていく。

主要人物

カバネ

ヤツカ
アサゴ
ハカナギ
ナナハナ
ユスルギ
クズミ
ヤソカゲ
ササラ

 

小話

 

「彼は行く。先頭に立ち、嵐をもはねのけ、錫杖を鳴らし、切っ先を突きつけ進む。魑魅魍魎を押さえつけ、影どもを蹴散らし、圧倒的な力でもって薙ぎ倒し進む。彼は行く。安らかな祈りと、永遠の安寧を供として。深い慟哭と、永劫の痛みを供として。彼は行く。独り行く。道なき道を、彼は行く」