Note No.6

小説置場

ワールドワールド

 だからね、地球っていうのは地殻・マントル・核の3部分から成り立ってるわけ。え、信じられない?
 しかたないなぁ。じゃあ、ほらコレ見てみなさい。『広辞苑』の地球の所。これなら信じるでしょ。うん、そう。潔く認めなさい。俺はスゴイと。
 あ、ごめん、冗談、冗談だから。『広辞苑』ふりあげないで! それはさすがにアブナイから。凶器になっちゃうから。
 ……で、もう少し詳しく言えば大陸は地表下30km程度、海洋部は海底5kmまでを地表って言うんですよ。その下約2900kmまでをマントル、それ以下を核って呼ぶわけ。……だから、何でそんなうさんくさそうな顔をするかなぁ。これだって、百科事典に載ってるからね。疑うなら、ここにあるから読んでみなさい。
 というか、君が調べればいいいんだよね。え、辞書ひくの面倒くさい? それなら、使われてるこっちもだな、こう。言いたいことが。
 ん? 何でこんな話になったのかって、質問が多いなぁ。だいたい、コトの発端は君だろうに。忘れないでくれよ。
 君がだね、聞いてきたわけだよ。突然。何の前触れもなく。突拍子もなく。……突拍子ってのは、やっぱりアレかね。突然拍子が鳴るとか、そういうことなのかな。……ああ、はいはい。スイマセンね、なかなか話が進まなくて!
 それで、そう。君は、言ったんじゃないか。世界は何で出来てるのかってね。
 まあ、それに答えるにはまず世界とは何かの定義から始めなくちゃならないわけだから、面倒かなと。
 だから手っ取り早いところで、地球の構成について語り始めたわけなんだけども。おわかり? それで、君の答えにはなった?
 地球は地殻・マントル・核で出来ている。…それに、気圏だとか水圏だとか大陸だとかも含めてしまえば、ほら、まさに世界を構成するものでしょ。
 うーん、何か不満そう。君が求めてるのは別の答えみたいだな。……と、お。誰か来たぞ。
「……何やってるの?」
 世界を構成するものについてだな、議論をしている。開始5分で片がついたが。
「はは。それを聞きにいくって言って、2時間近く経ってるのに? 一体、それまで何話してたのさ」
 む。まあ、そもそも世界とは何かについての前提条件を……って、ああ。バラすなよ。仕方ないなぁ。ええ、二時間近く、どうでもいいこと話してましたよ。
「どうせさ、面倒くさがってテキトーに答えたんでしょ。ひどいなぁ。……あ、それならさ」
 なんだ。なんで内緒話なんだ!? というか、耳うちするな。俺を見て笑うなよ!
 ……え? ああ、世界は何で出来ているか。参考までに聞いてみたいと。かんたん、かんたん。
 愛すべき音楽と、愛すべき人間と、愛すべき感情。まあ、そんなもので出来ているよ。個人的な意見だけれども。